COLUMNコラムALLディスクレビュー流行歌・コラムアーティスト・コラムニッパーシティポップ・コラム沖縄・コラムインタビュー山田全自動さん金澤寿和さんMORE ディスクレビュー> 今こそ聴きたい「海や山の神様たち」~ここでも今でもない話 生涯に渡りエコロジカルなメッセージを発信し続けた故・坂本龍一。日本を代表する偉大な音楽家の原点とも言えそうな作品が1975年に発表されている。 六文銭のメンバーでもあった北海道出身の及川恒平が企画・作詞を手掛け、当時、東京藝術大学に在学していた坂本龍一が全曲を作曲、さらに編曲を手掛けたのが坂本龍一と山下達郎。“少年少女合唱団みずうみ”と共に山下達郎ら“シュガー・ベイブ”のメンバーもコーラスで参加し… 流行歌・コラム> 『ビクター・トレジャー・アーカイヴス』~ジャズ・プレイヤー出身の作曲家の魅力について 中村八大、平岡精二、鈴木庸一には重要な共通項がある。 それは、高度成長期に突入して間もなくの煌びやかで勢いのあった時代のジャズ・プレイヤー出身の作曲家であるということである。 中村八大は1950年代にシックス・ジョーズ、ビッグ・フォアと人気バンドに在籍し、その後、国内レーベル発売盤最古のピアノトリオ作品といわれている『メモリーズ・オブ・リリアン』を発表。その作品のクオリティは大変高く、もし彼がジャ… アーティスト・コラム> ブルーベリー・ジャム!!!!!!~飯島真理と坂本龍一の出会いが生んだ1983年の奇跡 衝撃だった。 田舎育ちの中学生にとって、ジャムと言えばイチゴかせいぜいリンゴで、ブルーベリーなんて、食べたことはもちろん、見たこともなかった。 Blueberry Jam(作詞・作曲:飯島真理 編曲:坂本龍一) 1983年9月21日に発売された飯島真理の1stアルバム『ロゼ』の1曲目に収録されている。 「むすんだ手のひら 中にかくれてたのは 言葉を超えて 愛を伝える ビン詰めにされた ム… ディスクレビュー> ピンク・レディーの進化を記録した究極の映像集 「これが40年以上前の映像!?」。誰もがそう驚くに違いない。ブラウン管テレビを観て育った昭和世代はその鮮明さに、いわゆるZ世代は現在のダンス&ボーカルユニットに通じる煌びやかなパフォーマンスに――。 2023年4月19日、音楽ファン待望のDVD-BOX『Pink Lady Chronicle TBS Special Edition』がリリースされる。TBSのアーカイブから選りすぐられたピン… ディスクレビュー> いま、未唯mieが面白い いま、未唯mieが面白い。 あ〜イヤ、このセリフは正しくないな…。正確には、彼女はココ10年ぐらい、ずーっと面白い音楽を歌い続けているが、多くの人がそれに気づいていなかった、ということ。でもここ2〜3年、徐々に好転してきた感があって。今年で14回目を数える新春恒例行事、未唯mie Sings「新春“Pink Lady Night”」は、東京オンリーから大阪、横浜と拠点を増やし、今年の東京公演に… ディスクレビュー> 松本伊代の“トレジャー・ヴォイス”を豪華ミュージシャンの演奏で堪能できるスペシャルライブBru-ray! 2022年2月8日、松本伊代にとって初のライブBru-ray作品『40th Anniversary Live “トレジャー・ヴォイス”』がリリースされる。これは前年10月21日のデビュー記念日にビルボードライブ横浜で開催した40周年記念公演(2ndステージ)の模様を完全収録したもの。当日はライブ配信も行なわれたが、Blu-ray化にあたって映像と音声をブラッシュアップして再編集。さらに、1stス… ディスクレビュー> 名盤・珍盤 探偵団日記 その1 海老一染之助・染太郎「染之助・染太郎のおめでとうございます/年がら年中ご祝儀だァ!」 ショーワ生まれの諸兄姉にとっては“お正月の顔”と言い切っても過言ではないであろう海老一染之助・染太郎。 新春のテレビ演芸番組で“傘”を回しまくる、彼らが出てくるだけでオメデタイ空気が溢れるという伝統演芸・太神楽の名人なのでR。 和傘に毬・枡・土瓶・扇子などを駆使した曲芸を「おめでとうございまーす!」「オープン・ザ・傘!」「いつもより余計に回しております!」「コレでいただくものはおんなじなの!」「す… 流行歌・コラム> すばらしき「チェリッシュ」の世界 1971年に5人組グループとしてデビューしたチェリッシュが、松崎好孝の松井悦子のデュエット・グループとして再スタート切ったのが1972年。それから半世紀、1977年の結婚を経て、2022年“二人は夫婦”の年に活動50周年を迎えた。 70年代には驚異のペースでシングルとアルバムをリリース。そのレパートリーは非常にバラエティ豊かで、彼ら自身のオリジナル・ヒットのみならず、フォークやニューミュージックの… 流行歌・コラム> 『ビクター・トレジャー・アーカイヴス』~シティポップの源流とも言える魅力について 歌手だけでなく、作詞家や作曲家もレコード会社毎の専属制度が敷かれていた昭和30~40年代、ビクターでは御大の作曲家・𠮷田正を筆頭に、作詞家は佐伯孝夫、宮川哲夫、作曲家は渡久地政信、鈴木庸一といった作家陣がヒット曲を競っていた。その頃の歌謡曲にスポットを当てた新シリーズが『ビクター・トレジャー・アーカイヴス』である。今回は、当時若手作家としてキャリアをスタートさせ、後にフリーとなって大活躍を遂げる… ニッパー> 「世界が愛した犬」の物語 蓄音機の前で首をかしげる犬。このビクター・マークの原画は、1889年にイギリスの画家フランシス・バラウドによって画かれました。描かれているのは元々お兄さんのマーク・H・バラウドが飼っていた「ニッパー」という名の犬。非常に賢いフォックス・テリアでしたが、兄のマークが世を去ったため、弟のフランシスが兄の息子とともにニッパーをひきとり育てることになりました。ある日、家の蓄音器から、かつて主人マークが吹き… シティポップ・コラム> マスターピース・コレクション〜シティポップ・マイスター名作選の魅力 いま、空前とも言える世界的ブームの最中にあるシティポップ。元々は都会的で洗練された70年〜80年代の洋楽的和製ポップスを指す言葉だったが、裾野が爆発的に広がった今はもう、その捉え方も一枚岩ではない。世界的ブームの牽引役は、ネットやクラでシティポップを聴き、煌びやかなサウンド・メイクや80年代ブギーのグルーヴに魅せられた海外リスナーたち。中心は20歳代とまだ若く、アイドルや歌謡曲、アンビエント系も分… 沖縄・コラム> 沖縄について私たちが知らないこと(内田 樹) 今年(2022年)が沖縄の施政権返還50周年と聞いて、もうそんなになるのかと改めて歳月の流れの速さに驚いた。沖縄返還の年、私は21歳だった。だから返還前の沖縄がどんなふうだったのかは知らない。私たち本土の日本人にとって沖縄は「ほとんど外国」だったからである。もう記憶している人の方が少ないだろうけれど、沖縄に渡航するためにはパスポートの発給が必要だったし、現地通貨はドルだった。 私の2歳年上の兄… シティポップ・コラム> フィーメル・シティポップの魅力 今回のフィーメル・シティポップ再発ラインナップ、一見してアイドルや俳優の作品が並び、これがシティポップ?と思われる方もいらっしゃるかと思う。今回の10タイトルは、普段アイドルや俳優ものと認識されている作品たちの中から、シティポップの観点から光を当て、魅力溢れる作品たちをピックアップ、新たな切り口として世に提示する、画期的な再発企画なのである。 洗練されたシティポップ・サウンドは単にそれをメインに… 流行歌・コラム> 没後30年 スタンダード・ソングの巨匠・いずみたく 平仮名5文字で覚えやすいこの作曲家の名前は、60~70年代のテレビ黄金時代に育った昭和っ子であれば知らない者はいないだろう。テレビのみならず、映画や舞台などさまざまな場所で目にしてきたであろうし、氏が紡いだメロディはあちこちで耳にしていたはずである。いずみたくは、冗談音楽、そしてコマーシャルソングのパイオニアとして戦後まもない時代に一世を風靡した才人・三木鶏郎の下で腕を磨いた作曲家。やはり門下生だ… インタビュー> 半田健人&伊藤賢治 スペシャル対談!動画(後編) 日本を代表するゲーム音楽のクリエイター、伊藤賢治さんと、俳優でミュージシャンの半田健人さんによる歌謡曲対談、後編です。 今回は花の中三トリオの話から筒美京平編さんの話など、さらにお二人のマニアック度が炸裂!ここだけでしか聞けない話をお楽しみください。 https://youtu.be/OYd4CRmhihU 【リリース情報】 V.A.「筒美京平TOP 10 HITS 1981-1985」VICL-… インタビュー> 半田健人&伊藤賢治 スペシャル対談!動画(前編) 日本を代表するゲーム音楽のクリエイターとして〈ロマンシング サ・ガ〉や〈パズル&ドラゴンズ〉などの音楽を手掛けて来た伊藤賢治さんと、俳優でミュージシャンの半田健人さんが歌謡曲をテーマにスペシャル対談!途中からマニアックな話に脱線(?) 大盛り上がりの内容のため、前編と後編の2回に分けての公開! まずは前編をお楽しみください!後編は近日公開! https://www.youtube.com/… 山田全自動さん> 音楽好きあるある 山田全自動さん 連載・第2弾 MiQQeのロゴも担当いただいた、山田全自動さんによる連載「音楽好きあるある」連載・第2弾が到着! アーティスト・コラム> 映画が公開の今、改めて聴くビートたけしの「浅草キッド」 話題のNetflix映画『浅草キッド』が、12月9日に配信スタート。映画の原作であるビートたけしの自伝小説『浅草キッド』が発表されたのは1988年だが、ここで紹介するビートたけしの名曲「浅草キッド」が生まれたのは、それより以前のこと。 楽曲の誕生にはこんなエピソードがある。 高倉健主演映画『夜叉』(1985年8月公開)の福井ロケにビートたけしが参加する際に、たけし軍団のグレート義太夫に曲を作るから… 12