KOKIAのエッセンス(粋)
アーティスト・コラム

KOKIAのエッセンス(粋)

<制作ノート>

個人的な話で恐縮なのですが、KOKIAのライブを初めて観たのは2015年7月4日、KOKIAの母校・立教女学院の礼拝堂でのコンサートでした。当時の立教女学院の守衛さんがKOKIAのファンで、同校(小中学校)OGのアーティストとして、同窓会に推薦して、公演が実現したと伺いました。

趣ある構内の雰囲気ともあいまって素晴らしいコンサートでしたが、その印象もあってか、近年のKOKIAの音楽には「祈り」とか「癒し」といった、スピリチュアルな要素が前面に出ている印象がありました。

2023年、KOKIA 25周年のメモリアルイヤーに配信リリースされた「白いノートブック」は、KOKIA自身にとっても、久しぶりのエールソングだったようです。

(以下「『白いノートブック』に寄せて」から抜粋)

「久しぶりに、私の曲には珍しい、なんとも清々しい曲がうまれました。楽曲制作の時期、来るデビュー25周年という節目を見据え、これまでの歩みを振り返り、これからの歩みを考えていた時期でもあったので、どこか自分への労いとエールのような雰囲気を携えた曲になりました。誰もがもっている真っ白なノートブックの上、自分の人生をデザインできるのは自分だけなのだと、この歌を通して伝えたいと思いました。」

*参照【楽曲制作ドキュメント】KOKIA『白いノートブック』が出来るまで
https://audio-renaissance.com/review/music/kokia-shiroinotebook-production-document

KOKIAの音楽って、癒しだけではなく、励ましてくれるよね・・・

2007年の新潟県中越沖地震がきっかけで制作された「私にできること」など、これまでのKOKIAの楽曲にも、人々を勇気づけ、エールを送り、エンパワーする名曲はたくさんありましたので、25周年のベストアルバムのコンセプトとして、“エール(励まし)”、“ヒール(癒し)”という2つのキーワードが思い浮かんだのです。

そして、それらを総称するアルバム全体のタイトルは・・・そうだ、エッセンス(粋)だ!

26年に及ぶKOKIAの膨大なカタログをすべて収録することはできませんが、そのエッセンス(精髄)を紹介することができれば最適な入門編になります。何より、自分自身が一番聴きたいアルバムでした。KOKIAさんにも同意してもらうことができて、この作品が生まれました。

essence -25th Anniversary All Time Best- トレーラー
https://youtu.be/OZlYSkh1OSA