プレイリスト連動 ご当地歌謡の世界 甲信越篇
流行歌・コラム

プレイリスト連動 ご当地歌謡の世界 甲信越篇

旅に出たくなるプレイリスト“ご当地歌謡の世界”第4弾。

美しい山と川。日本の原風景が広がる、長野、新潟、山梨、3県のご当地歌謡を特集。

      

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あずさ2号

狩人

作詞:竜 真知子 作曲:都倉俊一

1977年3月発売シングル(ワーナー)。狩人のデビューシングルにして最大のヒット。狩人は同年、第19回日本レコード大賞・新人賞を受賞。新宿発の中央線特急あずさ2号に乗り、“春まだ浅い信濃路”へ旅立つ女の心情が歌われる。それは“愛する人”からの旅立ちでもあった。

              

千曲川

五木ひろし

作詞:山口洋子 作曲:猪俣公章

1975年5月発売シングル(ミノルフォン)。第17回日本レコード大賞・最優秀歌唱賞受賞。日本一長い河川、信濃川は長野県域では千曲川と呼ばれる。浅間山に信濃川、旅情と郷愁あふれるこの楽曲は五木ひろしの代表作のひとつとして永く愛されている。この曲で発売年の第20回NHK紅白歌合戦の白組トリを務めたほか、1997年の第48回でも同曲で大トリを務めている。

                 

信濃の人とお茶の話

わさびーず

作詞・作曲:堀 六平

1975年8月発売アルバム「木曽の花嫁さん」(ビクター)に収録。“わさびーず”は信州・安曇野出身のの堀六平ひきいるフォークブループで安曇野の名産“わさび”をグループ名に冠している。「木曽の花嫁さん」はそのメジャーデビューアルバム。お茶、漬物、イナゴの佃煮、酒と、田舎暮らしの醍醐味が歌われる。

               

避暑地の恋

チェリッシュ

作詞:林 春生 作曲:馬飼野俊一

1973年4月発売シングル。日本一有名な避暑地で現・上皇ご夫妻の出会いの場でもある軽井沢が歌われている。“赤い屋根の時計台”“朝もや”“鳥の声”“古くなった石の道”といったワードが、涼しげで洋風な異国情緒の漂う軽井沢を巧みに表現している。

                           

安曇野 

さだまさし

作詞・作曲:さだまさし

1983年11月発売アルバム「風のおもかげ」に収録(フリーフライト)。夢を追い求めて安曇野を後にした女性への思いが、男目線で語られる。“芒”“山葵”“忍草”“辛夷”といった植物の名が、密やかに女性の幸せを願う、奥ゆかしい愛とシンクロしてゆく。

             

木曽の女

北島三郎

作詞:星野哲郎 作曲: 島津伸男

1973年10月発売シングル(クラウン)。北島三郎の代名詞ともいえる“女”シリーズの1曲で星野哲郎&島津伸男のゴールデン・コンビの作。有名な木曽節のフレーズが“木曽のナァー 中乗りさん 木曽の御嶽山は ナンジャラホイ”と歌われるほか、“馬籠の宿”“中山道”“南木曾の町の花馬祭り”“寝覚の床”と観光資源が次から次へと登場し、ご当地色満載。

                

天竜下れば

市丸

作詞:長田幹彦 作曲:中山晋平

1933年7月発売(ビクター)。長田幹彦・中山晋平による新民謡で元歌は民謡「伊那節」。市丸は、美貌と唄声で世間を魅了したトップ・オブ芸者歌手で「天竜下れば」はその十八番、代表曲のひとつ。1933年7月発売。天竜川の川下りの様子を人気歌手=市丸が粋に歌い人気となった。

               

信濃の国

立川清登

作詞:浅井 冽 作曲:北村季晴

楽曲の発表は1900年(明治33年)。立川清登の歌唱音源は1969年3月リリース(ビクター)。長野県民は100%歌えるという長野県歌(1968年に県歌に制定)。作詞者、作曲者ともに当時の長野県師範学校教諭。山と川、長野の自然の美しさが歌われる。県歌といえども県民にここまで愛されるのは特例といえよう。

                

海雪

ジェロ

作詞:秋元 康 作曲:宇崎竜童

2008年2月発売シングル(ビクター)。史上初のアフリカ系アメリカ人演歌歌手、ジェロのデビューシングル。新潟県三島郡、出雲崎町が舞台。第50回日本レコード大賞 最優秀新人賞、第41回日本作詩大賞 大賞受賞。冬の日本海、雪の出雲崎とともに破れた恋が歌われる。

                 

新潟ブルース

美川憲一

作詞:山岸一二三 補作詞:水沢圭吾 作曲:山岸英樹 補作曲:中川博

1967年8月発売シングル(クラウン)。美川憲一7枚目のシングル。新潟駅、萬代橋、古町通などが歌われ、美川憲一のご当地ソングの中でも、とりわけ愛される楽曲のひとつ。平成2年に新潟市政100周年を記念して、萬代橋のそばに『新潟ブルース』の歌碑が建てられている。

                   

糸魚川おまんた囃子

三波春夫

作詞・作曲:三波春夫

1975年発表(テイチク)。新潟出身の三波春夫が地元から依頼されて作詞作曲を手掛けたヒット曲「おまんた囃子」のご当地バージョン。糸魚川市では同年より「糸魚川おまんた祭り」が夏の風物詩として盛大に催され、陽気でテンポのよい曲に合わせ老いも若きも皆が踊る。“おまんた”とは糸魚川地方の言葉で“あなたたち”を意味する。

                 

佐渡おけさ

フランク永井

新潟県民謡

1961年発売「フランク民謡を歌う」に収録(ビクター)。民謡でありながら、多くの流行歌手も歌っている“佐渡おけさ”。そのため各地の民謡の中でも極めて一般認知度が高い。九州の天草地方で生まれた“ハイヤ節”が北前船の船乗りたちによって佐渡に伝わったと言われる。佐渡で歌われるようになり、場所によって「小木おけさ」「相川おけさ」などと呼ばれていたが、1926年の初レコード発売にあたり「佐渡おけさ」のタイトルがつけられた。

                  

ひばりの佐渡情話

美空ひばり

作詞:西沢 爽 作曲:船村 徹

1962年10月発売シングル(コロムビア)。同月、美空ひばり主演映画「ひばりの佐渡情話」(東映)公開。同年の「第13回NHK紅白歌合戦」でも歌唱。映画「ひばりの佐渡情話」は監督:渡辺邦男、脚本:渡辺邦男/鷹沢和善、出演:美空ひばり、天田俊明、河野秋武、花房錦一、待田京介、星美智子、桜京美、三宅邦子、夏川静江ほか。

                   

おけさ唄えば

橋 幸夫

作詞:佐伯孝夫 作曲:吉田 正

1960年10月発売シングル(ビクター)。同年7月に「潮来笠」でデビューした橋幸夫、3枚目のシングル。数々のヒットを生んだ佐伯孝夫/吉田正コンビの作。間奏には“佐渡おけさ”のメロデューを引用し、“佐渡おけさ”を愛する女性と故郷・佐渡への思いが歌われる。1961年には橋幸夫主演で映画「おけさ唄えば」(大映京都)も公開。

                

風林火山

春日八郎

作詞:沢登初義 作曲:明本京静

1980年シングル発売(キング)。三橋美智也の歌う「武田節」とカップリングで発売された。1980年は黒澤明監督作品で武田信玄とその影武者を描いた映画「影武者」が公開された年。雄々しく馬を駆る武田信玄の姿が表現された秀曲。歌詞には“風林火山”“諏訪湖畔”“剃髪包む緋の衣”“かざす軍配日月の”などと歌われ、歴史好き、信玄好きを唸らせる。

                  

武田節

三橋美智也

作詞:米山愛紫 作曲:山本丈晴

1961年発表(キング)。1980年ににも春日八郎は歌う「風林火山」とのカップリングでシングル発売。山梨ではよく歌われる曲で、学校の運動会で使用されたり、電車の社内放送のチャイムや駅の発車メロディにも使用された。歌詞には信玄の名言も詠みこまれ心に響く。

                   

信玄公音頭

藤堂輝明

作詞:石本美由起 作曲:甲斐靖文

1987年シングル発売(コロムビア)。踊りを想定して作られた楽曲で、当初から“振り付け”付きで発売された。“ほら貝”の音に始まり、“人は石垣、情けは味方、人は城なり、仇は敵”と信玄公の名言が歌われるほか、“川中島”“武田菱”と信玄愛、地元愛に溢れる歌詞となっている。

                 

山梨いいじゃん音頭

米倉ますみ

作詞・作曲:望月吾郎

2011年7月シングル発売(ビクター)(「母の愛」とカップリング)。山梨の名産と見どころが「これでもか」と云わんばかりに次から次へと登場する。“武田信玄”を皮切りに“ほうとう”“鳥もつ”“富士”“五つの湖”“八ヶ岳”“ミレーの館(山梨県立美術館)”“ヴァンフォーレ(サッカーチーム)”“身延線”“ぶどう”“もも”“ワイン”等々。

                  

甲州路

氷川きよし

作詞:かず翼 作曲:水森英夫

2022年7月シングル発売(コロムビア)。軽快なリズムにのって、甲州路の観光地、名所、景勝地が歌われていく。“小仏峠”“石和宿”“上諏訪”“甲府”“甲斐駒ヶ岳”と、聴く者を旅へと誘うような歌詞となっている。

                   

富士山

森進一

作詞・作曲:新井 満

2013年8月シングル発売(ビクター)。山梨の誇りであり宝、富士山のユネスコ世界文化遺産への登録を記念してリリース。「千の風になって」の訳で有名な新井満の作詞・作曲で、雄大で優しさに溢れる富士山が表現されている。

     

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