♪テン、テケテケテケ、テン(ヒャラ~)。正月のお供にこの一枚『ベスト・オブ 正月』
12月に入ると、街のあちこちからクリスマス・ソングが流れてきます。「サンタが街にやってくる」や「赤鼻のトナカイ」などの曲が流れてくると、わけもなく胸がキュンとなったりしませんか?「ああ、今年も終わりか…。大切な人に会わなきゃ」なんて柄にもなくロマンチックな気持ちになったりします。そんな気持ちを否応なく喚起する音楽の力って、やっぱりすごい。そして、気持ちを喚起する音楽はクリスマス・ソングだけではありません。お正月にテレビを見ていると、箏の音色で例のあのメロディーが聞こえてきます。♪テン、テケテケテケ、テン(ヒャラ~)。その瞬間、「うわ!正月だ!」という気分になりませんか? そんな、聴くだけで「日本の正月」の気分を強烈に喚起させる曲だけを集めたアルバム、それがこの「ベスト・オブ 正月」です。

オープニングは音楽ではなく、「除夜の鐘」です。この音でまず1年間の煩悩を鎮めて下さい。次に流れるのは、正月の定番「春の海」。この「もろ正月」な調べは、あなたを一気に正月気分に誘います。その後は、江戸祭り囃子による威勢のいい「寿獅子の曲」、厳粛な雅楽「越天楽」、陽気な端唄「初春」などが次々に続きます。ふだん余り聴く事がない、和楽器による日本の調べ。サブスクで聴いているような、早口でまくし立てるボーカルも無ければ、せわしないビートもない。なんだかゆったりと安らぐ気持ちになっていきます。そして、これらを聴き進むうちに、貴方は、ある事に気づきます。それは、忘れかけていた「日本人の心」です。忙しい毎日の中で、いつのまにかどこかに置いてきてしまった「日本人のDNA」が呼び覚まされるのです。曲目の最後には「ウグイスの鳴き声」が収録されています。安らいだ気持ちになった後には、清らかな鳥の声を聴きながら、新しい年に想いを馳せてください。きっと「いろいろあるけど、今年もまた頑張ろう」というポジティブな気持ちになれるはずです。

また、CDでこのアルバムをお求めいただいた方には、スージー甘金氏の手による「開運 福笑い」がお年玉特典として封入されています。音楽を楽しんだ後には、正月らしく「福笑い」で遊んで下さい。きっと「まぁ!福笑いで遊ぶのなんて何年ぶりかしら!」と、新鮮な感動を体験頂ける事と思います。
さて、暗い話題の続く昨今ですが、どうか皆様よいお年を。